電子カルテが普及しない理由とは?

日本では、現在も電子カルテの普及があまり進んでいません。電子カルテが普及しない理由として、コストがかかるなどの点があるとされていますが、実際にはどのような点から普及が進んでいないのでしょうか? 電子カルテと紙カルテのメリット・デメリットを比較し、電子カルテが普及しない理由や、よりよいカルテの保管方法について詳しく解説していきます。

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電子カルテとは?

そもそも電子カルテとはどういう仕組みのものなのでしょうか? 簡潔に言うと、電子カルテとは紙ベースのカルテを電子化したものです。電子カルテでは、会計システムやオーダリングシステム、臨床検査システム、薬剤システムなどを連携させて記録しています。電子カルテシステムは単独で運用するものではなく、レセコン(レセプトコンピュータ)と連動させるものです。電子カルテを選ぶときは、基本的に導入したいレセコンとの互換性で選ぶことになります。大手メーカー製の電子カルテには、レセコンと合体したプラットフォーム型のシステムなどもあります。

また、電子カルテにはオンプレ型とクラウド型とがあります。ごく簡単に例えるなら、オンプレ型はコンピュータの機材+システムの購入、クラウド型はWeb上のサービス利用のようなものです(厳密には異なります)。それぞれについて、簡単に触れてみましょう。

オンプレ型

オンプレ型は従来の電子カルテとなり、サーバーを含む運用になるため、初期コストが高めとなります。性能の確保や機材の運用にノウハウが必要なこともあり、導入のハードルも高めです。しかし、クラウド上にデータを上げる必要は無いため、セキュリティ対策の観念からすると、クラウド型より優れていると言えます。また、長期的に運用していけばクラウド型より安価に収まる場合もあります。

クラウド型

クラウド型は近年増えている電子カルテの形態です。初期費用が比較的安価で、すぐに運用可能なシステムになっており、中小規模の医療機関を中心に導入が進んでいます。導入の簡略化や、導入サポートを充実させているため、今から導入するのであればクラウド型のほうが手間が少なく済みます。しかし、サービスの利用中は常に費用がかかるため、長期的に見るとオンプレ型よりコストが高くつく場合があります。

オンプレ型とクラウド型の大きな違いは以上のようなものがあります。総合病院など大きな医療施設では安定性のあるオンプレ型、個人病院などでは導入のしやすいクラウド型の利用をしているケースが多いようです。

電子カルテが普及しない日本の状況

海外に比べ、日本ではまだ電子カルテがそれほど普及していません。普及率はおよそ50%程度だと言われています。総合病院など大きな病院では普及が進んでいますが、病床数の少ない病院ではまだまだ普及していないのが現状のようです。アメリカなどでは国が主導して電子カルテの普及に努めていますが、日本では現在そのような動きはありません。

医療費などとは違い、電子カルテの導入・運用にかかる費用は100%医療施設負担となります。電子カルテを導入しても1円の得にもならないばかりか、初期費用がかかってしまうため、小さな医療施設では導入を渋るケースが多くみられます。また、医療現場では他の業種と比べてデジタル化が進んでおらず、年配の人ほど電子カルテの導入を避ける傾向にあるようです。長年紙カルテでの保管に慣れている病院も多く、「紙で管理した方が楽」「電子カルテの必要性を感じていない」という意見もあります。

電子カルテが登場した当初は1床におよそ100万円かかるとされていました。しかし、今はクラウド型電子カルテの登場などで、導入コストは以前より下がっています。もし紙カルテの管理に困っていたり、業務の効率化を進めたいのであれば、一度電子カルテの導入にどれくらいのコストがかかるのか計算してみるのもよいでしょう。

電子カルテと紙カルテのメリット・デメリット

電子カルテを導入しようかどうか悩んでいる方も多いかと思います。ここでは、電子カルテと紙カルテのメリット・デメリットを挙げることで比較しました。

電子カルテのメリット

・患者の情報をひとまとめに出来るため、より適切な医療を施せる可能性がある
・患者にデータを閲覧してもらいながら説明できるものもあり、より理解してもらいやすくなる可能性がある
・会計が自動化されスムーズになる
・手書きの文字の読み間違えなどによる伝達ミスを減らせる
・紙カルテと違い、紙の書類が増えないので保管スペースを圧迫しない

電子カルテのデメリット

・導入コストが高い
・運用までの教育が必要
・管理のためのコストやアップデートの作業が必要になる
・停電などの有事の際に使えなくなる可能性がある
・システムダウンなどの可能性がある

紙カルテのメリット

・(今まで通り)利用できる
・誰でも扱える
・書類の保管スペース以外のコストはほぼかからない
・紙カルテに慣れているならスムーズな運用ができる

紙カルテのデメリット

・書類の保管スペースを圧迫する
・膨大なカルテの量の中で患者一人一人のカルテをわかりやすく管理するには手間がかかる
・手書きの文字の読み間違えなどによる伝達ミスが起こる可能性がある
・経年劣化や破損により読み取れなくなる可能性がある

これらのことから分かるように、電子カルテの導入にはコストがかかりますが、メリットも大きいものです。時間と資金に余裕があるなら、今のうちに導入しておくのもよいでしょう。しかし、今後はさらに便利で安価な電子カルテが登場する可能性もあり、現状無理に導入する必要性はないとも言えます。

電子カルテを導入しないなら

電子カルテの導入にはコストがかかるため、今すぐには導入できないという医療機関も多いのではないでしょうか。「でも紙カルテはかさばるし、保管も大変……」という場合には、こちらの記事もご覧ください。

また、もし紙カルテの保管方法や保管スペースについて困っていることがあるなら、文書保管サービスの利用をお勧めします。文書保管サービスは、セキュリティ管理された外部の倉庫に文書を預けることができるサービスです。Web上で在庫管理などもできるため、日々のカルテの管理が楽になります。湿度管理を行なっている倉庫に預ければ、経年劣化も最小限にとどめることができます。

また、キーペックスの文書保管サービスは紙カルテやレントゲンフィルム専用の保管箱をご用意しており、多数の取り扱い実績があります。電子カルテの導入をした方がいいのか、紙カルテを預けた方がいいのか悩んでいる場合にも、一度お見積もりご相談ください

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この記事を書いた人

KEEPEXコラム編集部

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書類管理・機密文書廃棄などのオススメ方法を中心に皆様のお役立ちコラムを執筆しています。コラムを読んでも分からなかったことはお気軽にキーペックスにお問い合わせください。