溶解処理できないものとは?禁忌品一覧と処分前の分別ポイントを解説

機密文書を溶解処理に出したいけど、「ホチキスやクリップは付けたままで大丈夫か」「写真やクリアファイルも一緒に入れられるか」と、迷うことも多いでしょう。溶解処理には、紙以外の異物、特殊加工された紙など、処理できないものがあります。本記事では、溶解処理できないもの・禁忌品の具体例、処理前に確認したいポイントをわかりやすく解説します。

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キーペックスは書類に特化した会社です。「どの書類を預けるべきか」「なにからはじめるべきか」など、管理や廃棄の手間も含めた総合的なコスト削減を考えたご提案ができます。お問い合わせフォームからお気軽にお悩みをご相談ください。

溶解処理できないものとは?

溶解処理できないものは、大きく分けて「紙以外の異物」と「特殊なインクや加工が施された紙」の2つです。ただし、どこまでを処理できるかは利用するサービスによって異なります。ホチキス、クリップ、ファイル類を付けたまま処理できる事業者もあるため、「一般的に処理できるか」ではなく、依頼先のルールを確認することが大切です。

そもそも溶解処理とは、不要になった書類を製紙工場などで水と混ぜ、紙を繊維状にほぐして内容を判読できない状態にする処理方法です。処理後の紙繊維は、トイレットペーパーなどの家庭紙、段ボールの原料として再利用されます。

溶解処理の対象となるのは、基本的に紙の書類です。紙以外の異物や見た目は紙でも再生工程に適さない特殊加工紙は、依頼先によっては禁忌品として扱われるため、書類だからといって全てを同じ箱に入れられるわけではありません。

溶解処理できないもの・禁忌品一覧

溶解処理の禁忌品には、紙以外のものだけでなく、特殊なインクが使われた紙、特殊加工された紙、水に溶けにくい素材なども含まれます。こうした禁忌品が混入すると、設備トラブル、再生紙の品質低下につながる可能性があるため注意しましょう。

実際にどの品目が対象となるかは、各社が公開している禁忌品の一覧などで確認できます。例えばキーペックスでは、写真、クリアファイル、ラミネート加工されたものなど、事前に分別が必要な品目を一覧で案内しています。

特殊なインク・感光剤・熱加工が施された紙

  • カーボン紙
  • レジロールなどの感熱紙(レシート・FAX用紙、青図など)
  • 新聞・雑誌類

カーボン紙には特殊なインクやカプセルが使われているため、再生紙の品質に影響する可能性があります。レシートをはじめとする感熱紙、感熱性発泡紙も、製紙工程で加わる熱に反応することがあるため注意が必要です。

水に溶けにくい紙・特殊加工された紙

  • 写真
  • レントゲン写真
  • 和紙
  • 紙コップ(防水加工紙)
  • 図面(ろう紙)
  • 色上質紙(抄き色紙)
  • ラミネート加工紙

写真(印画紙)は表面が樹脂でコーティングされており、水が浸透しにくい素材です。また、色のついた紙や、特殊加工がされている紙は、製紙原料として溶かすことができません。

レントゲン写真は箱を分けていただければ、キーペックスで廃棄処理できますので、お問い合わせください。

※印刷用のコート紙・アート紙は禁忌品ではありません

粘着物・貼り合わせ加工がされたもの

  • ビニールテープ・布テープ
  • 圧着紙(圧着はがきなど)

宛名シールなどは機密文書に混ざりやすく、使用されている粘着剤が再生工程で紙面に付着し、トラブルを引き起こすことがあります。圧着はがきも貼り合わせ部分に糊が使われているため、そのまま廃棄箱へ入れないよう注意しましょう。

CD・DVDなどの記録媒体

  • CD
  • DVD
  • Blu-ray
  • ビデオテープ
  • 磁気カード

紙ではない記録媒体は、書類の溶解処理とは分けて処分する必要があります。特に機密情報が保管されている媒体は、そのまま一般ごみに出さず、CD、DVDなど各記録媒体に適した方法で処分しましょう。

キーペックスでは記録媒体の破砕処理も行っていますので、お問い合わせください。

プラスチック・ビニール・布など紙以外のものや汚れた紙

  • クリアファイル
  • クリアブック
  • 洋服・布類
  • その他の明らかな紙以外の異物

ビニールテープ、クリアファイル、布類などの紙以外の素材は、製紙原料として再利用できないため、溶解処理の禁忌品に該当します。

見落とされがちなのが、書類をまとめる綴じひもやビニールひも、輪ゴムです。ひも類は大量に混入すると絡み合って大きな塊となり、設備の詰まりの原因になると案内している事業者もあります。自治体の事業系古紙の案内でも、バインダーやクリップ、輪ゴム、付箋は取り外すよう求められています。

ホチキスやクリップ、クリアファイルは外す必要がある?

ホチキスの針やクリップを付けたまま受け入れている溶解処理サービスもあります。このような溶解処理サービスであれば、書類から一枚ずつ金具を取り外す必要がなくなり、廃棄前の仕分け作業を減らすことが可能です。溶解処理では、紙を溶かして撹拌する(混ぜる)際に、クリップなどの小さなものは分離できる仕組みになっているためです。

ただし、全ての事業者が同じ条件で受け入れているわけではありません。ホチキスの針は処理できても、クリップなどの金具は取り外すよう案内している場合もあります。

ファイル・バインダー・クリアファイルは事業者によって対応が異なる

ファイル類に関しても、事業者によって対応が大きく異なります。書類をバインダーやファイルに綴じたまま箱へ入れられる事業者がある一方、空のファイルのみを入れることは避けるよう案内しているケースもあるため注意しましょう。

また、ビニール製のクリアファイル、バインダー、プラスチック類を受け入れ不可としている溶解処理サービスもあります。「以前利用した事業者では処理できた」という経験だけで判断せず、今回依頼する溶解処理サービスの禁忌品一覧を確認しましょう。

分別不要なものの例

参考にとして、キーペックスで分別不要なものをご紹介します。

  • ポストイット(付箋)
  • 紙ファイル・フラットファイル
  • ノンカーボン紙
  • とじ紐
  • 輪ゴム
  • クリップ・ステープラ(ホッチキス)の芯

なぜ溶解処理できないものを入れてはいけない?

溶解設備のトラブルにつながる可能性がある

溶解処理できないものが混入すると、再生工程で使用する機械のトラブル、不良品の発生につながる可能性があります。例えば、クリアファイルが大量に混ざると、細かくなったプラスチック片が原料の通るパイプを詰まらせる原因になると説明している事業者もあるため、事前に確認しましょう。

禁忌品が見つかった場合は、書類の返却、追加料金の発生などの対応が必要になるケースもあります。余計な手間や費用を防ぐためにも、事前に処理できないものを確認しておくことが大切です。

再生紙の品質を低下させる可能性がある

溶解処理は、書類の内容を判読できない状態にするだけでなく、処理後の紙を再び製紙原料として活用する方法でもあります。異物、再生に適さない特殊加工紙が混入すると、リサイクル製品の品質低下、不良品の発生につながる可能性があります。

機密情報を安全に処分することはもちろん、処理後のリサイクルまで考えて適切に分別することが重要です。

溶解処理に出す前に確認したい4つのポイント

1.依頼先の「禁忌品一覧」を確認する

まず確認したいのは、利用予定の事業者が示している処理対象と禁忌品です。ホチキス、クリップ、ファイル、写真、感熱紙などは、溶解処理サービスによって処理できるかどうかが異なります。「一般的には処理できる」と判断するのではなく、「今回依頼する溶解処理サービスでは入れてよいか」という基準で確認しましょう。公式サイトだけでは判断できない場合は、箱詰めをはじめる前に担当者へ問い合わせておくと、あとから仕分けをやり直す手間を防げます。

2.明らかな紙以外の不要品は取り除く

CD・DVD、文具、ガラス、衣類、大量のプラスチック類など、書類とは明らかに異なるものは、あらかじめ取り除いておきましょう。溶解処理用の箱は、処理対象となる書類を入れるためのものです。オフィス整理で出た不要品をまとめて入れる箱として使わず、種類に応じて処分方法を分けることで、禁忌品の混入を防ぎやすくなります。

3.大量に混入しているものは事前に相談する

少量であれば受け入れられるものでも、大量に含まれている場合は条件が変わることがあります。写真、感熱紙、特殊加工紙、クリアファイルなどが多く含まれている場合は、回収を依頼する前に事業者へ相談しておきましょう。箱詰めを終えてから処理できないことが判明すると、再び書類を仕分けする手間がかかります。廃棄する書類の量、種類をあらかじめ伝えておけば、回収から溶解処理までスムーズに進めやすくなります。

4.処理完了証明書が発行されるか確認する

溶解処理を依頼する際は、製紙工場などが発行する「溶解証明書」、処理会社が発行する「機密文書処理完了証明書」などを受け取れるか、事前に確認しておきましょう。環境省のグリーン購入法基本方針でも、機密文書処理を調達する際には、適正な処理が行われたことを示す証明書を提示できることが求められています。

また、個人データの取扱いを外部へ委託する場合は、委託先に対して必要かつ適切な監督を行うことが義務づけられています(個人情報の保護に関する法律第25条)。処理完了証明書を保管しておけば、機密文書が適切に処理されたことを確認するための記録として活用できます。

出典:個人情報の保護に関する法律|e-Gov 法令検索

溶解処理できるかどうか迷ったらキーペックスへご相談ください

キーペックスでは、企業の書類保管から機密文書の廃棄・溶解処理まで一貫してサポートしています。書類保管専門倉庫での管理に加え、不要になった機密文書の溶解処理にも対応しているため、保管から廃棄までまとめて相談できます。溶解処理できないものが含まれているかわからない場合や分別方法に迷う場合も、事前に相談しながら進めることが可能です。大量の書類を安全かつ効率的に管理・処分したい企業は、キーペックスへの相談を検討してみてください。

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この記事を書いた人

KEEPEXコラム編集部

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